山梨県の元甲府税務署職員が税金として徴収した現金を着服していた事件で、警察は新たに約270万円の横領容疑で再逮捕する方針を固めた。既に逮捕されている約88万円と合わせ、被害総額は358万円に上る見通しだ。

25歳税務署員、カジノ借金で430万着服

飲食店経営者から徴収した税金を流用

業務上横領の疑いで再逮捕される予定なのは、元甲府税務署職員の石井克樹容疑者。石井容疑者は在職中、飲食店経営者から税金の滞納分として徴収した現金約88万円を着服した容疑で先月逮捕・送検されていた。

捜査関係者によると、その後の調べで石井容疑者による別の着服行為が明らかになった。甲府税務署勤務時代に税金の滞納分として徴収した現金約270万円を着服した疑いが浮上している。警察は業務上横領などの疑いで近く再逮捕する方針を固めた。

「借金返済と生活費に充てた」と供述

石井容疑者はこれまでの取り調べに対し、着服の動機について詳細に説明している。

「オンラインカジノで負けて借金があった」

「着服した金は借金の返済や生活費に使った」

ギャンブルによる借金が犯行の背景にあったことを認めている。

税務署職員という公的な立場にありながら、納税者から預かった税金を私的に流用していた実態が明らかになっている。オンラインカジノでの損失が発端となり、公金横領という重大な犯罪に手を染めた事案として注目される。

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