中日ドラゴンズの小山伸一郎投手統括コーチ(47)ら関係者2人が25日、オンラインカジノで賭博を行った疑いで愛知県警から書類送検された。小山コーチは約70万円を賭け、20万円の損失を出していた。

愛知県警保安課によると、小山コーチは2月頃、国内からスマートフォンで海外のオンラインカジノサイトに接続した。スロットやバカラに計70万円を賭けたとされる。球団を通じて県警に自首していた。
もう1人の関係者は昨年9月頃、スロットに約8000円を賭けた疑い。第三者からの情報提供で発覚した。県警は2人目の立場を明らかにしていない。
中日球団は小山コーチのオンラインカジノ利用を5月に公表済みだった。書類送検を受け、球団はコメントを発表した。
「当球団に所属する小山伸一郎コーチほか1名が25日、単純賭博容疑で名古屋地方検察庁に書類送付されました。球団として、オンラインカジノが賭博に該当することをチーム全体に周知、徹底できなかったことを深く反省するとともに、ファンの皆さまに心よりお詫びを申し上げます」
球団によると、小山コーチは利用の事実を認めており、捜査に全面協力している。謹慎処分と制裁金の支払いも済ませている。
「オンラインカジノを利用していたことを深く反省、後悔しています」
2人目の関係者は今年2月20日、球団の自主申告呼び掛け直後に名乗り出た。愛知県警への出頭にも同意している。利用履歴や口座履歴の提供にも応じた。
「オンラインカジノの違法性を認識しないまま利用していたことを深く反省、後悔しています」
両容疑者とも容疑を認めているという。
「やり方は自分で調べた」
球団は今後の対応についてもコメントした。
「今後の検察庁の判断等を踏まえ、適切に対応してまいります。また、オンラインカジノの違法性をこれまで以上に球団全体に周知、徹底してまいります」
プロ野球界では賭博問題が度々発生している。今回の事件を受け、各球団での教育徹底が求められそうだ。