吉本興業所属のお笑いコンビ「ネイチャーバーガー」が10日、突然の解散を発表した。オンラインカジノ問題で活動自粛していた笹本はやて(33)が復帰と同時に相方の三浦リョースケ(32)に解散を一方的に告げていたことが判明。三浦は「史上最悪の解散」と表現し、納得できない心境を明かした。

自粛中に一方的な解散宣告
笹本は10日、X(旧ツイッター)で謝罪文を公開。「この度は、私のオンラインカジノに関する問題により、ファンの方や関係者の方々にご迷惑とご心配をおかけしてしまい、謹んでお詫び申し上げます」と謝罪した。その上で「私の活動復帰とともに、ネイチャーバーガーを解散することになりました」と発表。「私自身が自粛期間を通して、この決断に至り、相方にはその旨を伝え飲んでもらった形になりました」と一方的な決断だったことを認めた。
一方、三浦も同日にXを更新。「2月26日、相方・笹本が自粛に入るタイミングで、同時にコンビの解散を告げられました」と経緯を説明した。「何度か話し合いもしましたが、ネイチャーバーガーは解散という形になりました」としながらも、「解散については、まだ完全に納得できていません」と複雑な心境を吐露。「『史上最悪の解散』とも言われてます。ほんとすいません!」と謝罪した。
10年間続いたコンビが終了
ネイチャーバーガーはNSC(吉本総合芸能学院)東京校21期生の同期で2015年に結成。笹本は「23歳で芸人を始めて10年間1度も解散せずにやってきたコンビ」と振り返った。昨年の「M−1グランプリ」では準々決勝まで進出していた。
三浦は「M−1もKOCも、そしてラストイヤーのABCも楽しみにしていたので、大変悔しい思いで胸がいっぱいです」と無念さを表現。「解散を告げられてから3ヶ月、ひとりでやってきました。すごーーーーーく疲れました」と率直な思いを明かした。
オンカジ問題で罰金10万円
吉本興業の所属タレントを巡るオンラインカジノ問題では、東京簡裁が2日までに賭博罪で略式起訴された6人に罰金10万円の略式命令を出している。笹本もその一人として処分を受けた。
笹本は「そして、私が自粛の期間中ピンでずっと頑張って舞台に立ち続けてくれていた三浦には感謝でいっぱいです」と相方への感謝を示した。「お互い芸人は続けます」として、それぞれ個人での活動継続を表明している。
三浦は今後について「レギュラーのように出演させていただいていたライブ、ラジオなどは、僕が引き継ぐ予定です」と発表。一人での活動に不安を抱きながらも「変わらず皆さんに笑ってもらえるように一生懸命がんばります」と決意を語った。