ニュージーランド議会でオンラインカジノを合法化する法案が第一読会を通過した。現在無規制状態にある数千のオフショアギャンブルサイトに対し、厳格な監督体制を導入する内容だ。
最大15ライセンスをオークション形式で発行
内務大臣のブルック・ファン・ヴェルデン氏が提出した法案は、最大15のオンラインカジノライセンスをオークション形式で発行する。運営事業者には厳しい基準をクリアすることが求められる。
「現在、ニュージーランド人は数千のオフショアギャンブルサイトに合法的にアクセスできます。しかし、市場は無規制で、プレイヤーの安全基準や害の最小化に関する監視がありません」
— ブルック・ファン・ヴェルデン内務大臣
法案は2026年までの規制市場創設を目指している。内務省が新しい規制システムを執行し、全費用はライセンス取得ギャンブル会社からの手数料で賄われる。

厳格なライセンス取得条件
ライセンス取得の条件は厳格だ。18歳未満のギャンブル防止のための適切な年齢確認システムが必要となる。また、利益の1.24%をギャンブル依存症対策基金に拠出しなければならない。さらに、子供への広告を含む厳格な広告制限を遵守する必要がある。
規則違反企業には最大500万ドルの罰金が科される。内務省がすべての監督業務を担当する。
プレイヤー保護が最優先
「この法案の最も重要な部分は、オンラインギャンブルを楽しむニュージーランド人を、ライセンス取得事業者に対する堅牢な安全対策を導入することで保護することです」
— ブルック・ファン・ヴェルデン内務大臣
法案は現在、選考委員会に送られている。一般からの意見募集が開始される予定だ。
「法案は選考委員会に進み、一般意見募集が開始されたら、関心のあるニュージーランド人には意見を述べることをお勧めします」
— ブルック・ファン・ヴェルデン内務大臣
8100万ドルの依存症対策投資
政府は先月、ギャンブル依存症の予防と最小化のための戦略を発表した。ギャンブル依存症対策基金を通じて8100万ドル以上を投資する計画だ。
広告に関する詳細な規則は現在策定中である。デラスポート社のグローバル営業部長リース・カルダーバンク氏は、ニュージーランドの新しいiGaming規制枠組みについて「重要な変革の入り口にある」と評価している。