警視庁保安課は24日、オンラインカジノで賭博をした疑いで、フジテレビの山本賢太アナウンサー（27）を書類送検した。

山本アナは2024年5月29日から7月7日にかけて、海外のオンラインカジノサイト「Mystino（ミスティーノ）」でバカラ賭博を行った疑いが持たれている。この期間中に640万円を賭け、23万円の損失を出していた。容疑を認めているという。

1250万円の賭博で400万円損失

警視庁の調べによると、山本アナの賭博行為はさらに長期間に及んでいた。2024年2月14日から7月7日までの間、総額1250万円を賭けていたことが判明している。収支はマイナス400万円だった。

山本アナは調べに対し、次のように供述している。「テレビCMでサイトの広告が流れていたので、違法ではないと思っていた。今年2月に芸人が検挙されたことで、違法性を認識した」

制作部長から賭博のアドバイス

23日に常習賭博の疑いで逮捕されたフジテレビバラエティ制作部企画担当部長の鈴木善貴容疑者（44）から、山本アナはアドバイスを受けていたという。社内での賭博の広がりが明らかになった形だ。

フジテレビは今月11日、山本アナがオンラインカジノを利用していたと発表していた。山本アナは当時、「自らの浅はかな判断によって信頼を損なう結果となり、言葉では尽くせぬほどの後悔と恥ずかしさを感じています」とコメントしていた。

バラエティ番組などを担当

山本アナは2021年にフジテレビに入社。情報番組「サン！シャイン」やバラエティ番組「ぽかぽか」などを担当していた。現在は出演を見合わせている。

警視庁は今年に入ってから山本アナを任意で事情聴取していた。オンラインカジノを巡る捜査は今後も続く見通しだ。