西武ホールディングスの第20回定時株主総会が24日、埼玉・所沢市内で開催され、株主から西武球団のオンラインカジノ問題について厳しい質問が飛んだ。奥村剛球団社長(57)は株主やファンに謝罪し、発言中に3度頭を下げた。
株主からは厳しい質問が寄せられた。発表のタイミングに対する疑問が示された形だ。
「今の発表になったということは何かガバナンスの問題があったのか、それとも隠しごとがあったのか」

球団社長が詳細を説明
奥村球団社長は株主総会で詳細な説明を行った。発言中には3度頭を下げる場面もあった。
「オンラインカジノの件につきましては株主のみなさまを始め、ファンのみなさま、全ての関係者のみなさまにご心配、ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。深く、心よりおわび申し上げます。当球団ではオンラインカジノの利用に関し、日本野球機構(NPB)と連携をし、今シーズンが始まる前に球団内で自己申告の呼びかけを行った結果、5名について埼玉県警にご相談をしておりました。球団としてオンラインカジノが賭博に該当することを十分に周知できなかったことを深く反省し、重ねてファンのみなさま、全ての関係者のみなさまに深くおわび申し上げます。本人らは興味本位で利用してしまったことを深く反省しており、球団が科した処分の制裁金の支払いは異議なく受け入れております。球団としましては、こうした率直な申告に至った本人たちの姿勢も踏まえつつ、今後の当局の判断を注視し、その結果を基に適切な対応を行って参ります。なお、なぜこのタイミングということにつきましては、シーズン前の申告からここまで日本野球機構との連携の上、当局の調査で情報の取り扱いに十分注意しながら慎重に行っておりました。新たに発生したものではございません」
選手らは制裁金を受け入れ
球団が科した制裁金について、対象となった選手らは異議なく受け入れている。奥村球団社長は選手らの姿勢を評価しつつ、今後の対応について説明した。球団としては当局の判断を注視し、その結果を基に適切な対応を行うとしている。
書類送検された5人
西武では19日、オンラインカジノで賭博をしたとして、外崎修汰内野手、柘植世那捕手、長谷川信哉外野手、児玉亮涼内野手、男性職員1人の計5人が埼玉県警に書類送検されていた。賭博容疑での書類送検となった。
球団は日本野球機構(NPB)と連携し、適切な対応を進めるとしている。