フジテレビの元バラエティ制作部企画担当部長がオンラインカジノで巨額の賭博を行い、東京地検に常習賭博罪で起訴された。同社の元男性アナウンサーも賭博罪で略式起訴されており、放送業界に衝撃が走っている。

Fuji TV

1億7000万円を1か月半で賭ける

起訴されたのは鈴木善貴被告(44)。東京地検によると、昨年9月から今年5月まで海外で運営されるオンラインカジノサイトにアクセスし、バカラ賭博などを行った。

警視庁の調べでは、鈴木被告は約5年前にオンラインカジノを開始。今年3月からの1か月半で約1億7000万円を賭けていたとみられる。先月の警視庁の取り調べで容疑を認めていた。

元アナウンサーも640万円賭博

山本賢太元アナウンサー(27)も東京区検察庁により賭博罪で略式起訴された。昨年5月から7月にかけて海外のオンラインカジノサイトでバカラ賭博を行い、約640万円を賭けていた。

警視庁は先月、山本元アナウンサーを書類送検していた。

職場の先輩に誘われて開始

警視庁によると、鈴木被告は「5年ほど前に職場の先輩に誘われて始めた」と供述している。バラエティ制作部という華やかな部署の裏で、深刻な賭博依存が進行していた実態が明らかになった。

フジテレビが厳正処分

フジテレビは鈴木被告を今月2日付けで懲戒解雇した。山本元アナウンサーは10日付けで別の部署に異動となった。

同社は取材に対し、「元社員が起訴されたことは当社として重く受け止めており、厳正に処分いたしました」とコメント。「研修などを通じて再発防止に努めてまいります」と再発防止策を示した。

オンラインカジノをめぐる事件は芸能界や放送業界でも相次いでおり、業界全体での対策が急務となっている。

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